ふしぎの海のナディア


ってあんなにヤバイアニメだったのか…

小学校の時にみてたときは、おもしろがりこそすれ、やってることの自由さに気付きもしなかった。

ナディアは、“科学世界と対極的な自然”をイタく主張するので、まるでナディアのキャラ位置も科学に対する自然に近いものとして誤解してしまうだろうが、狙いはおそらくそうではない。

つまりナディアは“理論に対する情緒”に相当するキャラであるから、これは“科学に対する自然”に似て全く非なるものである。
自然といえども、ある法則に則り動いているわけで、それを人が理解するために生んだツールが理論であり、科学であるからだ。



科学―自然という「所謂、テーマ」をキャラを初め、対比的に表現させてるからおもしろいのでは全くない。
単純に、SF理論世界に、真っ向から情緒的な女性をぶつけたらどうなるのか、というドラマ的な挑戦があるからおもしろいのだ。

むしろ、テーマとキャラを取り違えるように仕組んでるっぷりがいいのだけれども。