落ち着かない気分


おじさんが亡くなり、急遽実家へ帰ることになる。

礼装に合う靴を買うため、店を彷徨い歩き、
しかしながら論文のことも、研究のことも頭に離れないので
落ち着かない。

スーツもポッコリお腹を拒否する。

帰る手段もまだ決まらない。

髪がボサボサだが、切る気も起きないほど面倒なので坊主にする。



車を運転していると人を轢いた。

やさしい留学生さんで、ニコニコしながら大丈夫ですょと言ってくれたものの…


どうあっても疲れつつあるな…

……


坊主にしたので新入生勧誘はないだろうと

思ったのだけれども。

キャンパス歩いていると、アメフト部が明らかにわたしを見ながら、新入生かどうかを吟味している。

「……いやぁ、体ゴツすぎだよ、おかしいよ……」

と声が洩れ聞こえる。


…そっちかよっ!


ゴツいというより、もはやデブですが何か?